日光による絹ブラウスの変色
プリント柄の絹フラットクレープ生地を使つた半袖衿無しブラウスです。ドライクリー二ング後、地模様の樺色と焦げ茶色が、うぐいす色とココア色に変色していました。
イメージ
組成表示 絹100%、SE‐SILK
絵表示 なし
発生原因 気になる点は変色の部位と程度です。
1. 変色している所でも、表側と裏側で変色の程度が異なる
2. 見返し等の重なりあった部分には元の色が残っている
3. 前立て、見返し、衿裏及び袖口の折り返し部分の変色は軽い
4. 脇下部分の変色が軽い
変色はブラウスの部位によって異なっているようです。全体を溶剤に浸漬するドライクリーニングでは、こうした部分的な変色は起こりません。原因は何でしょうか。
素材が絹でスクリーンプリントされている製品には、主として酸性染料が使用されています。酸性染料は耐光堅牢度に問題があるものが多いとの文献と考え合わせると、日光に一因していないか推測できます。ここで、改めて変色の部位をみると、直接日光が当たったと思われる部分が変色し、日光の当たらない部分は 変色していません。また、汗をかきやすい脇部分の変色は軽いことから、汗の影響は少なかったものと思われます。たぶん短期間の着用中に日焼けし、ブリント部分の酸性染料の一部が永久変色したことが原因でしょう。

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