カーテンの破れ

糸染め、ジャガード織物生地でできた家庭用カーテンがクリーニング後、全体的にヨコ糸が切れ、タテ方向に破れを生じ、ボロボロなってしまいました。
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組成表示 なし 絵表示 なし
発生原因 破れた部分はカーテンをつった際に窓に最も接近している部分で、上部の折り返し、フックのある部分及び下部折り返しフリル部分は破損していません。
製品を考察すると、
1. 生地は糸染めのジャガード織り
2. ボロボロになっているのはヨコ糸のみ
3. 長期間使用で、かなり日焼けが見られる
4. クリーニングはフッ素系溶剤で行われている
以上から、この織物生地のカーテンのヨコ糸に耐侯性(ウェザーリング)に低い糸が用いられていたと推定できます。 耐侯性の低い糸原料としては、レーヨン、絹、ポリプロピレン、ポリエステル等があります。ポリプロピレンの荷作り紐などを長時間野外に放置しておくと日光や雨風、乾熱等の影響で強力が低下し、簡単に切れるような状態になります。 このカーテンには品質表示がないため繊維の断定はできませんが、先染め交織のジャガード組織という点から、素材の異なるタテヨコ糸であることは間違いないでしょう。
長期間の直射日光や室内の環境変化の影響を受けて、特定の繊維が脆化してい たものが、クリーニング中の機械力によりヨコ糸が破損したと考えられます。破れはクリーニング中に発生していますが、原因はカーテンの耐候性にあったことがわかります。

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